5月の風には、まだ少しだけ春の名残が混じっています。
けれどその奥には、確かに“新緑の匂い”が息づいていて、
季節が静かに次の段へと歩みを進めているのを感じます。

4月の慌ただしさがようやく落ち着き、
外の空気も、心の内側も、
ふっと深呼吸できるようになるのが5月という月。
芽吹いたばかりの緑は、濃すぎず、淡すぎず、
まるで「ここからまた始めていいよ」
そう語りかけるような柔らかさを帯びています。

新緑の色は、不思議です。
派手ではないのに、目に入るだけで心が整う。
力強いのに、押しつけがましくない。
その存在感は、何かを“変えよう”と意気込むよりも、
「自然と変わっていくこと」の大切さを
教えてくれるように感じます。

5月のスタートに思うのは、
「急がなくていい」ということ。
季節が移ろうように、
私たちもまた、自分のペースで深まっていけばいい。

昨日までの迷いや揺らぎも、
新しい風に触れれば、少しずつ形を変えていく。
新緑の季節は、
その変化を優しく受け止めてくれる時間です。

今日から始まる5月があなたにとって、
静かに色づいていく一ヶ月でありますように。

無理に前へ進まなくても、
気づけば光の方へ向かっている——

そんな自然な歩みを、そっと応援してくれる季節です。

あなたの心の声に耳を傾ける                           
『Active listening』 担当 理瑚がお送りしました。