5月の光は、どこか「区切り」をやわらかく照らします。
勢いよく芽吹いた新緑が少し落ち着き、
季節が次の段階へ移ろう準備をしているような、そんな静けさ。

ふと立ち止まって振り返ると、
この一ヶ月のあいだに起きたこと、心が揺れた瞬間、
そっと胸に灯った小さな希望。
そのどれもが、今の自分をつくる大切な断片だったのだと気づきます。

カレンダーの数字が切り替わるこのタイミングは、
わたし達が思っている以上に、
心が一呼吸を置きたがっている瞬間なのかもしれません。
新年度の緊張感から始まった「5月」という季節は、
多くの人にとって、
期待と、それと同じくらいの戸惑いが交錯する日々だったはずです。

【劇的ではない、朝の光のような変化】
人は、変わろうと決めた瞬間から変わり始める。
けれどその変化は、いつも劇的ではなくて、
朝の光のように静かで、
気づけば輪郭が変わっている──そんなものなのだと思います。

「何かを成し遂げなければ」と焦る必要はありません。
目に見える大きな成果がなかったとしても、
日々のなかで感じたこと、迷ったことそのものが、
私たちの内側を少しずつ、確実に書き換えています。
先月末の自分と、今週末の自分。
その輪郭は、確かにほんの少しだけ違っているはずです。

【自分の歩幅を、自分で認めるということ】
5月最後の週末は、「ここまでよく歩いてきたね」と
自分にそっと声をかける時間にしてもいい。
誰かのためではなく、自分の心が納得する歩幅で進んできたこと。
そして、これからもその歩幅を大切にしていくこと。
世間のスピードや誰かの基準に合わせる必要はありません。

ただ、それは周囲を無視した自分勝手な「自分軸」で
あっていい、ということとは違います。
他者への想像力を欠いた独りよがりな姿勢は論外。
本当の自分軸とは、周りをリスペクトしながらも、
自分の内側、選択や姿勢に責任を持つ姿勢を指します。

あなたがあなた自身の歩幅で一歩を刻んできたこと、
それ自体が何よりも尊いプロセスです。
この週末は、外に向いていた意識をぐっと内側に戻し、
頑張ってきた心と身体に、
静かな「お疲れさま」を告げる絶好の機会です。

季節が変わる前の、このわずかな静寂は、
次の一歩を整えるための贈り物のようです。
窓の外を流れる風の音に耳を澄ませながら、
ただ流れていく時間を眺める。
そんな何気ないひとときが、
乾いた心にじわりと潤いを与えてくれます。

どうか穏やかな週末を。
あなたの中の小さな光が、また静かに強くなりますように。



あなたの心の声に耳を傾ける                           
『Active listening』 担当 理瑚がお送りしました。   

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